· 

ケーキの切れない非行少年たち

前から気になっていた本。
『ケーキの切れない非行少年たち』📕

現在の知的障害者の定義はおおよそIQ70未満とされているそうですが、1950年代はIQ85未満が軽度知的障害者、とされていたそうです。

過去には軽度知的障害者として支援を受けられていた人が、現在の基準では支援を受けられなくなっている、そのため、学校の勉強や集団のルールに付いていくことができず、次第に浮いた存在となり、いじめの対象となったり、不登校になったりすることで、非行化がすすんだり、犯罪を犯す要因になっているというのが、本書の趣旨となります。
また、ではどのように対応していくべきかという提案もなされています。

こういうデリケートな問題は、我々避けてしまいがちですが、世の中の仕組みを理解するという観点からも、事実をしっかりと知る必要があります。

我々の理解できない犯罪が起こったとき、ただ犯人を罰するだけでなく、なぜそのような行動に至ったのかを探るためにも、こういった研究がすすみ、私達もその知識を得られるようになることを望みます。

こういう研究をされ、実地で活動をされている方々には、本当に頭の下がる思いです。

皆さんも機会があれば是非読んでみてください。