哲学と瞑想 · 2022/05/29

ポーズと呼吸

ヨガのクラスではポーズ(アーサナ)をとっているときに「呼吸をしてください」と声掛けをします🌿。

特に筋力を使ったアーサナや深いストレッチをすると、いつの間にか胸やお腹に過度な緊張が生じて、呼吸が浅くなってしまいます。

まずは座った状態、ストレスの無い状態でリラックス出来るようになること。

それが出来たら負荷のある状態で、余計な所が緊張しないように練習します。

緊張していれば呼吸が浅くなりますので、胸・腹・肩・表情など、強張りを見つけ、それを呼吸で溶いていく。

緊張の中での緩和、ストレス下でのリラックス。

それが出来ることでヨガが日常生活で役立つようになる。

オフ・ザ・マットになる。

そういう身体が出来てくれば、気血の通るようになり、呼吸を忘れて集中している状態が訪れる。

それが呼吸法・瞑想に繋がっていきます。

日々私達はストレスを受けています。

・痛みなど身体の内側からの信号

・外側からの自分と異なる意見、不快なニュース

それらに適切に対応することは必要ですが、過剰に反応することは、自分を硬く、小さくし、応用力を奪ってしまう。

ヨガの聖典『バガヴァッド・ギーター』では、

【「ラーガ・ドヴェーシャ(好き・嫌い)」から自由になれ】

と説きます。

人は刺激に対して無意識のうちに、快・不快の判断をしています。

不快に感じるのは、サンスカーラ(現在の自分の行動に影響を与える過去の出来事)に基づた防衛本能ですので、悪いことではありません。

むしろ自分を守るために必要なことです。

ただ硬くなった自分を放置して、ドンドン硬くなっていくのではなく、緊張した自分に気づき、それを解いていくこと。

さらにサンスカーラからも開放されることが、ヨガのプロセスであると思っています。

その先に「モークシャ(自由)」があり、それが人生の目的である、とヨガは教えてくれます。

ヨガのアーサナは、筋力・体力・柔軟性の向上＋αがある。

だいたいそんな感じ(=ﾟωﾟ)ﾉ

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